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海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

今回は、パナソニックグループが支援し、日本で初めて生協食堂でのサステナブルシーフード導入を行った横浜市立大学について書いていきます。

■この記事のまとめ
・サステナブルシーフードとは、将来的にも持続的に水産物・海産物を食べることが出来るように自然環境や社会に配慮された水産物のこと。
・サステナブルシーフードの認証としては、天然水産物のMSC認証と、養殖された水産物のASC認証がある。MSC認証は海のエコラベルとも呼ばれている。
・横浜市立大学では、日本で初めて生協食堂でのサステナブルシーフードを使ったメニューの導入を実施。
・横浜市立大学でのサステナブルシーフード導入のきっかけは、パナソニックが実施した講義を聞いた学生の意見。
・パナソニックグループでは、これまでも社員食堂へのサステナブルシーフードのメニューの導入は進めており、既に56拠点にて導入している。



海洋環境の保全や持続性に配慮したサステナブルシーフードのイメージ


■サステナブルシーフードとは「将来も水産物が食べられるように環境や社会に配慮されたシーフード」のこと

今回取り上げるのは、サステナブルシーフードについてです。
そもそも「サステナブルシーフード」という言葉を初めて聞いた方も多いと思います。

サステナブルシーフードとは、簡単に言うと「将来的にも魚が食べられるように、環境や社会に配慮されたシーフード」のこと。

具体的には、「環境や水産資源に配慮して適切に管理された漁業で収穫された天然の魚」を認証するMSC認証と、「環境と社会への影響を最小限にするよう配慮された養殖場で育った魚」を認証するASC認証を取得した水産物のことを指すそうです。

ちなみにMSCもASCもイギリスのロンドンを本拠地にする団体なので、やっぱりヨーロッパはこういう考えで動く団体が多いのかなって印象がありますね。

海産物を守るASC認証とMSC認証のラベル画像


■横浜市立大学で、日本で初めて生協食堂でのサステナブルシーフード導入の支援を実施

このサステナブルシーフードを、日本の大学で初めて生協食堂でのメニューに組み込んだのが横浜市立大学です。

導入を支援したのはパナソニックグループ。
パナソニックは元々サステナブルシーフードの社員食堂への導入に取り組んでいとのことで、既に56拠点の食堂でサステナブルシーフードを使ったメニューを導入しているとのこと。

今回横浜市立大学での導入が決まったきっかけは、パナソニックグループが行うサステナブルシーフードに関する講義を聴いた学生が発起人となって学生団体を動かし、プロジェクトの立ち上げを行って導入にまで漕ぎつけたそうなので行動力がすごいですね。

大学を初めとする全国の食堂での毎日の海産物消費量は大きいでしょうし、こういった活動が企業にも広がっていくと、海洋保全も更に前進するかもしれません。

■最後に

今回はサステナブルシーフードについてと、パナソニックの力を借りてサステナブルシーフードを使ったメニューを生協食堂に導入した横浜市立大学について書きました。

水産物・海産物を守りつつ、環境にも配慮するサステナブルシーフードの活動は海洋保全にも繋がるので、これからはスーパーでもMSCラベルやASCラベルが無いかを気にしてみようと思います。