海洋保全や海洋汚染の現状・対策についての備忘録

自分の勉強と備忘録を兼ねて、海洋汚染・海洋汚染に関してのブログを始めることにした、関西圏で暮らす32歳です。 プラスチック製品メーカー様をお客様にしていて、海外とのやり取りをしているため、英語が得意です。 自分の関わるプラスチックの業界が海洋汚染に大きく影響していることを知って、更には自分の大好きな海鮮や日本酒にも影響があるらしいと聞いてブログを立ち上げました。 基本的に海洋保全や海洋汚染の現状、対策、企業や個人の活動について調べて書いていきます。

    海洋保全や海洋汚染の現状について学び、対策についても勉強するブログです。プラスチックごみがもたらす影響などの話題が多いかも。

    海洋プラスチック

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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回も、海洋汚染の原因について書いていきます。

    3回目は『プラスチックゴミ・マイクロプラスチック問題への対策』についてです。

    前回までにもプラスチックゴミの問題点について書きましたが、その根幹にあるのがプラスチックの耐久性の強さです。

    既に海へ流出してしまったプラスチックゴミが無くなるのには莫大な時間がかかる。
    そのため、解決策として真っ先に上がるのがゴミの削減です。

    この記事では主に、使用するプラスチック自体の削減とプラスチックのリサイクル、そして生分解性プラスチックについて書いていきます。

    ■この記事のまとめ
    ・プラスチックゴミの対策として、使い捨てされているプラスチックの削減がある
    ・使い捨てプラスチックは、海洋プラスチックゴミ全体の半分近くを占め、その対策としてレジ袋の有料化が推進された
    ・他にもプラスチックの使用量削減のためにマイボトルやマイ箸を奨励する動きもある
    ・RPFを利用することで廃プラスチックの量を削減しようとする企業も多い
    ・生分解性プラスチックを利用し、プラスチックゴミを自然へ還す研究も進んでいる


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    使い捨てのプラスチックゴミを削減するためにレジ袋有料化やマイボトル・マイ箸などを推進

    プラスチックゴミの削減の話題として、必ず出てくるのがレジ袋の有料化についてです。

    日本では2020年にレジ袋有料化を導入。
    以前と比べて、マイバッグを持つ方が多く見られるようになりました。

    同様に、様々な自治体や団体がマイボトル・マイ箸などを奨励しています。

    これらは使い捨てプラスチックゴミの削減を目的とした施策です。

    使い捨てプラスチックゴミは海洋プラスチックゴミの約4割を占めるため、その削減は海洋保全に大きな影響力を持つと期待されています。

    RPFを使ったリサイクルでゴミ削減&コストダウン

    僕自身も関わりの深い、プラスチック製品の製造現場では、廃棄するプラスチックの削減にも取り組んでいます。

    プラスチック製品のメーカーにとっては、廃棄するプラスチックの量が減ることは、産業廃棄物処理業者へ支払う費用の削減にも繋がるため、注目度は高いです。

    そのための技術として注目されているのがRPF(Refuse derived paper and plastics densified Fuel)です。
    RPFは、廃プラスチックと古紙を原料とした燃料のことで、近年大きな注目を集めています。

    一定品質以上のRPFは売り物にもなるため、ゴミが売り物に変わるという点も注目の理由です。

    従来のプラスチックゴミの燃料(RFD)では、ダイオキシンの発生などの問題がありましたが、RPFの場合はそういった問題をクリアできることもあり、今後は更に普及するだろうと言われています。

    生分解性プラスチックで自然に還るプラスチック製品を まだ課題は多い


    生分解性プラスチックも、プラスチックゴミの問題に対する解決策として注目されています。

    生分解性プラスチックとは、自然に還りやすいプラスチックのことです。

    プラスチックが自然に還らないことがプラスチックゴミ問題の根幹にあるため、主に使い捨てされる用途のプラスチック製品は、可能ならばこちらに置き換えることが推奨されています。

    ただ、まだまだコストが高いことや、耐久性に不安があったりと課題も多いです。

    一方で既に実用化されている製品もあるため、多くの人々が積極的に生分解性プラスチックの製品を使っていけば、大量生産が可能になり、多少のコストダウンは期待できるかもしれませんね。

    今後はスーパーなどで買い物する際には、生分解性プラスチックの製品を探してみようと思います。

    最後に

    今回はプラスチックゴミやマイクロプラスチックの問題への対策について書きました。

    次回は海洋汚染の原因の一つである生活排水について、何が問題なのかを書いていきます。

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    今回も、海洋汚染の原因について書いていきます。

    2回目は『マイクロプラスチックがどういった問題に繋がるか』についてです。

    ■この記事のまとめ
    ・マイクロプラスチックは自然に還らず、長期的に海に残る
    ・船舶の航行の邪魔になったり、景観を損ねるなども問題
    ・プラスチック製品の時点で有害物質を添加されることも多い
    ・工業廃水などの化学物質を吸着することもある
    ・食物連鎖の中で海洋生物や人に食べられ、悪影響を与えている
    ・有害物質の運び手にもなってしまい、放射性物質を運んでしまうケースもある

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    プラスチックゴミは海に長期的に残り、船舶の航行や景観に関わる問題の原因となる

    前回の記事でも書きましたが、プラスチックはたとえ極小サイズとなっても、数百年に渡ってその形をある程度維持してしまいます。

    このプラスチックの耐久性により、大量のプラスチックゴミが海を漂っている現状です。

    大量のプラスチックゴミは、船舶が航行する邪魔になったり、海の景観を損ねたりといった問題に繋がります。

    特に船舶の航行では、ゴミとの衝突や混入は、重大な事故に繋がりかねません。

    プラスチックは有害物質を含み、更には有害物質の運び手にもなる

    プラスチック製品は、プラスチックゴミとして海を漂う中で工業廃水などの化学物質を吸着してしまうこともあります。

    そしてプラスチックゴミは、マイクロプラスチックを食べた生物を、より大きな生物が食べることで、食物連鎖の中にも入り込んでいるとのこと。

    人間が食べる魚がプラスチックを食べているケースもあり、有害物質が人体に蓄積されることが何らかの悪影響に繋がる可能性も。

    他にも、プラスチックゴミが吸着した有害物質を、遠洋まで運んでいくケースもあります。
    放射性物質を吸着したプラスチックゴミが遠くのエリアまで運ばれ、健康被害が懸念されている地域もあるようです。

    最後に

    今回はマイクロプラスチックゴミが引き起こす問題の具体的な内容について書きました。


    次回はプラスチックゴミとマイクロプラスチックの問題への対策としてどんなモノがあるのかを書いていきます。



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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。
    今回から、海洋汚染の原因について書いていきます。

    1回目は『マイクロプラスチック』についてです。

    ■この記事のまとめ

    ・安価で使いやすいプラスチックで作られた製品が溢れている

    ・プラスチックは使い捨てされるケースも多い

    ・プラスチックゴミの多くが海へ流出している

    ・何十年も自然に還らないプラスチックのゴミが海洋を汚染している

    ・プラスチックゴミのうち、5mm以下のものをマイクロプラスチックと呼ぶ

    ・マイクロプラスチックは小さくなっても数百年に渡って海に残り続ける



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    プラスチックは、その耐久性故に長期間残り続けて海を汚染する

    僕たちの生活の中で、様々なモノを作るのに使われているプラスチック。

    安価・手軽かつ耐久性もある素材として、生活用品から建物、自動車などの乗り物にまで幅広く使われてきました。

    そして手軽な分、使い捨てされることも多いのがプラスチックゴミの特徴です。

    そういったプラスチックゴミは、河川を通じて海へ流出するケースが多くを占めます。

    その結果、海に存在するプラスチックゴミは既に1億5千万トンに及び、更に毎年ジェット機5万台相当の量(800万トン)が海へ流出しているとのこと。

    プラスチックゴミは長期に渡って自然に還らず、30年前のハンバーグの包装容器が、ほとんどそのまま見つかったケースもあるようです。



    水流や海岸との接触等で5mm以下に砕かれたゴミがマイクロプラスチック 小さくとも数百年残る

    プラスチックゴミは海を漂う中で、水流や海岸との接触、紫外線等の影響を受けて小さな欠片になります。
    そういったプラスチックゴミのうち、5mm以下のものをマイクロプラスチックと呼んで区別しています。

    プラスチック製品を製造するときに使う原料である「レジンペレット(ペレット)」のように、元の大きさが小さいプラスチックがゴミとして海へ流出する場合もマイクロプラスチックに含むそうです。

    小さくなっても自然へ還らず、数百年以上残り続けると言われるマイクロプラスチックは、生物に取り込まれて大きな影響を与えると言われ、大きな問題となっています。


    最後に

    今回はマイクロプラスチックとは何か、なぜ問題なのかについて書きました。

    仕事でプラスチックを使った製造現場に立ち会うこともあるため、ペレットなどが海へ流出したケースは個人的にかなりイメージしやすかったです。

    次回はプラスチックゴミとマイクロプラスチックが与える悪影響について、実例を踏まえて書いていきます。



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    海洋保全について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は僕と同じく海洋汚染や海洋保全について調べている方や、発信している団体のブログについて書いていきます。

    財団としても活動している団体と、個人、お店のブログで目についたものを1つずつピックアップしました。


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    発信のみならず、海洋保全のために実際に活動している団体『海洋政策研究所』


    まず1つ目のブログは『海洋政策研究所』のブログ。
    このブログは「海洋保全 ブログ」で検索すると1番目に出てくる人気ブログです。

    財団として研究開発資金の補助を行っていたり、東京大学の学生との産学連携での海中ロボット開発なども行っている団体で、海洋汚染とその対策について、かなり専門的なことまで発信してくれています。

    団体名の通り、海洋保全に関わる国際政治の動きなどにも触れていて、海洋保全の予備知識が無いところからでも、幅広い情報を目にするきっかけになってくれるブログです。



    企業としてのホームページもあり、そちらでもニュースなどを発信中。

    こちらのページで取り上げられる最新情報をチェックしつつ、関連した知識を調べて海洋保全について勉強していく予定です。

    旅行などの話題と合わせて、海洋保全やSDGsについても発信されている『戸川みゆき』さん


    続いては『戸川みゆき』という方のブログです。

    元々旅行や海が好きな方で、旅行先についての情報を歴史や文化的背景なども含めて書かれています。

    国内も国外も、知ってるようで知らないことまで書いてくれているので、読んでて楽しいです。

    海洋保全についてはダイビングがきっかけで興味を持ち、発信されています。





    しかもこちらの記事では、海洋ゴミとしてのプラスチックについて書かれています。

    プラスチック業界で働く職業柄、海洋プラスチック問題はかなり身近な話題なので、今回の記事で取り上げました。

    研究者などではなく個人として海洋保全について発信しているので、事前知識がなくてもスイスイ読めるのがありがたいです。

    サンゴなどの海洋生物の保全活動もされる様子。
    今後も旅行の記事も読みつつ、保全活動について発信された際には取り上げてみようと思っています。

    シュノーケリングの豆知識と合わせて海洋生物についても発信する『シュノーケリングショップ さんご礁の海から』 


    最後は石垣島で少人数制のシュノーケリングやグラスボートのツアーを提供している『シュノーケリングショップ さんご礁の海から』のブログです。

    こちらのブログでは、シュノーケリングに必要なものや豆知識、毎日の天気などと合わせて海洋生物の生態や保全についても発信しています。


    特にこの記事は、2011年に書いた記事を2020年に追記したもので、海とサンゴについての正しい知識を発信するという意気込みを感じられる記事です。

    内容も充実しており、サンゴについて、美しい景観の一部としてだけでなく、生態系の中での役割や経済への影響なども話題にしていて、様々な情報媒体のリンクも貼ってくれています。

    一般人と研究者のちょうど間くらいの立ち位置で書いてくださっていて、かなりわかりやすい内容です。

    まだ全てのリンク先を見たわけではありませんが、今後の記事を書く上でかなり参考になりそうです。

    最後に

    改めて色々な形で情報発信をされている団体・個人があることを認識する機会になりました。

    僕のブログはまだまだこれからですが、こういったブログなどで取り上げられている内容に触れつつ、自分でも更に深く調べて発信していこうと思います。

    トップページ海洋保全 海洋汚染対策
    こんにちは。

    ゆういちと申します。

    自分の勉強と備忘を兼ねて、海洋汚染・海洋汚染に関してのブログを始めることにしました。

    今回は1記事目ということで、まずは僕自身について書いていこうと思います。


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    普段はプラスチック関連企業をお客様とする商社の営業マン

    僕は関西圏出身で、今も関西圏で暮らす32歳です。
    仕事としては、プラスチック関連の製造メーカー様をお客様とする商社で営業マンをしています。

    自粛期間に入るまでは頻繁に出張していましたし、ヨーロッパなどへの海外出張もちょこちょこありました。

    最近はようやくお客様への訪問も少しずつ増えましたが、自粛期間中の在宅ワークのせいか、少しお腹が出てきたのが悩みです。

    趣味は美味しいお酒と海鮮を楽しみつつ音楽とアニメを鑑賞すること

    土日が休みになることが多いので、金曜日や土曜日は飲みに出ることが多いです。

    美味しいお酒と海鮮を求めて、一人で一泊旅行も行けちゃうタイプ。

    こじんまりした旅館で日本酒を飲みつつ、舟盛り食べつつ、好きなバンドのライブ映像やアニメを観るのが好きです。

    温泉に入って綺麗な景色を見ながらボーッとするのも大好きです。
    もちろんお酒を飲みつつ。

    最近はYouTubeのソロキャンプの動画を観るのもけっこう好きです。

    水泳部だったこともあって、たまに泳ぐこともありますが、たまにですね。

    ブログのきっかけは仕事を通して海洋汚染の現状を知ったから

    このブログを始めようと思ったきっかけは、自分の関わるプラスチックの業界が海洋汚染に大きく影響していることを知ったからです。

    以前から何となく知ってはいましたし、プラスチックのリサイクル関連のお仕事もあるので多少は調べたこともありますが、本格的に調べたことはありませんでした。

    しかし、自分の大好きな海鮮や日本酒にも影響があるらしいと聞いて、これはしっかり調べて、自分に出来ることから始めてみよう思いました。

    そんな話を友人としたところ、自分へのインプットのためにも個人ブログを始めてみたら良いんじゃないかという意見をもらったので、立ち上げてみました。

    最後に

    まずは海洋汚染の現状について調べたり、色々な企業・個人が海洋保全のためにどんな活動をしているのかを調べて記事にしていこうと思います。

    せっかくなので、一人ひとりが出来ることを一緒に考えて、美味しい海鮮や綺麗な景色を守れる一助になると良いなと思っています。

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