海洋保全や海洋汚染の現状・対策についての備忘録

自分の勉強と備忘録を兼ねて、海洋汚染・海洋汚染に関してのブログを始めることにした、関西圏で暮らす32歳です。 プラスチック製品メーカー様をお客様にしていて、海外とのやり取りをしているため、英語が得意です。 自分の関わるプラスチックの業界が海洋汚染に大きく影響していることを知って、更には自分の大好きな海鮮や日本酒にも影響があるらしいと聞いてブログを立ち上げました。 基本的に海洋保全や海洋汚染の現状、対策、企業や個人の活動について調べて書いていきます。

    海洋保全や海洋汚染の現状について学び、対策についても勉強するブログです。プラスチックごみがもたらす影響などの話題が多いかも。

    さんご礁

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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は、大手通信企業『NTTdocomo(ドコモ)』の沖縄でのドローンを使った取り組み『ウミガメの恩返し』についてです。

    ■この記事のまとめ
    ・『NTTdocomo(ドコモ)』は日本の大手通信企業。
    ・『NTTdocomo(ドコモ)』通信ネットワークの整備という専門分野を活かして、ドローン事業にも精力的に取り組んでいる。
    ・ドローン事業の一環として沖縄県と協力して取りんだのが『ウミガメの恩返し』という取り組み。
    ・『ウミガメの恩返し』ではウミガメ型やカモメ型のドローンを使って海のプラスチックごみを回収することで、海洋プラスチック問題の解決や生物多様性を守ることに貢献することを目標に実施された。『大切に使う』『水源を守る』『地域社会と共に取組む』の4つを掲げている。

    NTTdocomo ウミガメの恩返しのメイン画像

    ■『NTTdocomo(ドコモ)』が海洋保全ためにウミガメ型・カモメ型のドローンで海洋プラスチックごみ回収体験を提供!

    今回は『NTTdocomo(ドコモ)』が沖縄県と協力して行った『ウミガメの恩返し』という取り組みについて取り上げていきます。

    この取り組みは、『NTTdocomo(ドコモ)』の持つドローンの技術とネットワークの技術を使うことで、より簡単に海洋プラスチックごみの回収活動に参加できるように促し、海洋保全への関心を高めようというものです。

    実際にウミガメ型のドローンとカモメ型のドローンが制作され、スマートフォンから操作することで、海洋のごみを回収したとのこと。

    ドローンに搭載されたカメラの映像を見ながらスマホから操作する形なので、操作感にもゲームっぽさがあって、取り組みやすそうですね。

    しかも操作画面もかなり簡単そうなので、ドローンがこれくらい簡単に操作出来るなら、費用が安くなったら色んなところで使いやすそうだと思いました。




    ちなみにウミガメ型ドローンのカラフルな甲羅部分は、海洋プラスチックごみを粉砕したものを材料にしたそうで、かなりこだわって作られていますよね。

    海洋保全のためのウミガメ型のドローンの画像





    ■集めたごみを使った「未来へ」と名付けたアート作品を美ら島自然学校で2022年9月4日(日)まで展示!

    『ウミガメの恩返し』でドローンが回収したごみは、沖縄の地元の学生さんやボランティアの方と協同で、アート作品を作るのにも一部使われたとのこと。
    作品のタイトルは「未来へ」。


    これを海洋ごみから作ったって言われても、「マジで!?」って思っちゃうくらいの出来栄えです。

    こちらの作品は9月4日(日)まで美ら島自然学校で展示されるそうなので、興味がある方はぜひ実際に行ってみましょう!
    沖縄行きたいなー

    〇美ら島自然学校〇
    〒905-2262 沖縄県名護市嘉陽41


    ■最後に

    今回は『NTTdocomo(ドコモ)』が沖縄県と協力した取り組み『ウミガメの恩返し』について書きました。
    最新技術を使った海洋保全の取り組みは効果もありそうですし、これからもどんどん増えていきそうですよね。
    テクノロジーの話はけっこう好きなので、今後もこういった話題を積極的に調べで取り上げていきます。

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    今回は、『リビエラグループ』が所有する『リビエラ逗子マリーナ』が、世界最古の環境認証である『ブルーフラッグ』をマリーナとしてはアジアで初めて取得したことについてです。

    ■この記事のまとめ
    ・『リビエラグループ』は、海にまつわるリゾート施設やサービスを提供するグループ企業で、『リビエラ逗子マリーナ』はその施設の1つ。
    ・『ブルーフラッグ』は海辺やビーチを対象とした世界で最古の環境認証と言われ、SDGsの17個のゴール全てに関りがある
    ・『リビエラグループ』では2000年ごろから海洋保全活動に取り組んでおり、今回『リビエラ逗子マリーナ』がアジアで初めてマリーナとして『ブルーフラッグ』を取得した。

    サステナブルな海の証 ブルーフラッグのロゴ

    ■『リビエラグループ』は海に関する施設・サービスを提供する企業で、海洋汚染対策にも積極的!

    今回取り上げるのは『リビエラリゾート』を始めとした企業群である『リビエラグループ』の施設である『リビエラ逗子マリーナ』についてです。

    『リビエラグループ』は海に関する施設やサービスを提供する企業で、海沿いの別荘のような不動産の販売やオーシャンビューのホテル・結婚式場の運営、船の販売・レンタル等を行っています。

    そういった事業の特色からか、2000年代の初めのころには海洋汚染対策・環境汚染対策に取り組み始め、今で言う「カーボンニュートラル」のような取り組みを行ってきたそうです。

    『リビエラグループ』は他にも、レストランの野菜くずを肥料として使う「循環型農法」やマリーナ岸壁での薄膜太陽発電パネルの設置など、17年以上に渡って様々な形で海洋保全に取り組んできました。




    ■『リビエラ逗子マリーナ』が数々の条件を超えて世界最古の環境認証『ブルーフラッグ』をアジアで初取得!

    そんな『リビエラグループ』の施設である『リビエラ逗子マリーナ』が今回取得したのが、世界最古の環境認証と言われる『ブルーフラッグ』です。

    『ブルーフラッグ』はデンマークに本部を持つ国際NGO『FEE(国際環境教育基金)』が行っている認証で、ビーチ・マリーナなどのサステナブルな海辺を評価する国際環境認証制度とのこと。

    認証自体が生まれたのは1985年なのでけっこう昔ですが、今話題になっているSDGsの17個のゴール全てに関りがある認証なのだとか。



    ちなみにビーチとマリーナの違いは、ビーチは砂浜を持つような一般的なイメージの海辺で、マリーナはヨットやボート等を係留するための設備が整った港、という違いがあります。

    そんなマリーナとしてアジアで初めて33個の基準を乗り越えて『ブルーフラッグ』の認証を受けたのが『リビエラ逗子マリーナ』というわけです。



    『ブルーフラッグ』認証を受けている=「安心して楽しめる安全な海の施設」ということをアピール出来るため、特に『ブルーフラッグ』の認知度が高いヨーロッパの方からの人気が高まるとのこと。

    『リビエラ逗子マリーナ』はテニスコートやプール・レストランなどもある高級リゾートって感じの場所なので、ぜひ一度行ってみたいですね!


    ブルーフラッグ認証を受けたリビエラ逗子マリーナ





    ■最後に

    今回はアジアで初めて『ブルーフラッグ』認証を受けたマリーナ『リビエラ逗子マリーナ』と運営企業である『リビエラグループ』について書きました。

    先日紹介した『ホテルハレクラニ沖縄』の珊瑚の植樹体験もそうですが、海洋保全に注力している海辺のリゾート施設はかなり多いと思うので、この夏は見学がてら遊びに行くものありかもしれないですね。

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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回も前回のスポーツとごみ拾いを掛け合わせた『スポGOMI』の話に関連したテーマで書いていきます。
    取り上げるのはゲームを通して教育などの社会貢献に取り組む企業『Life Reversal Gaming』が『eスポーツ』と『スポGOMI』を掛け合わせた取り組みである『eスポGOMI』についてです。

    ■この記事のまとめ
    ・『スポGOMI』はスポーツとごみ拾いを掛け合わせた競技で、『UNIQLO(ユニクロ)』等とコラボして、全国各地で開催されている。
    ・『eスポGOMI』は『Life Reversal Gaming』という企業の取り組みで、『eスポーツ』と『スポGOMI』を掛け合わせることで子ども同士や家族での参加を促し、環境教育の一環として貢献している。
    ・6月21日には神奈川県立瀬谷西高等学校とのコラボも予定しており、今後の教育機関等との連携も期待できる。

    海洋保全・環境保全に繋がるeスポGOMIのイメージ

    ■『eスポーツ』と『スポGOMI』を組み合わせることで、海洋保全・環境保全の教育へ更に貢献!

    今回取り上げる『eスポGOMI』は、スポーツとごみ拾いを掛け合わせた『スポGOMI』に、更に『eスポーツ』を融合させたもの。


    『スポGOMI』については先日の記事でも取り上げました
    が、『eスポGOMI』は更に『eスポーツ』が組み合わさったことで、子ども同士や家族での参加を促しやすく、海洋保全や環境保全についての教育のきっかけになるそうです。

    運営しているのは、『eスポーツ』関連の事業を行う『Life Reversal Gaming.』という企業です。

    元々は2021年4月からスタートし、今回の開催が3回目とのこと。

    ■2022年6月には『eスポGOMI』を神奈川県の瀬谷西高等学校でも開催!

    『eスポGOMI』は、前半と後半に分けてごみ拾いを実施し、ハーフタイムにはコンピューターゲームを大会形式で開催。コンピューターゲームの結果次第で後半戦に影響するアイテムをゲットすることが出来て、最終的に前後半のごみ拾いの成果を重量を基準として競い合います。

    学生はいつの時代もゲームが好きですし、スポーツに熱中する人も多いため、『eスポGOMI』は学生にもぴったり!
    と思った人が僕以外にもいたのか、実際に神奈川県立瀬谷西高等学校では、探求学習として『eスポGOMI』に取り組んでいます。

    神奈川県立瀬谷西高等学校は2023年3月に完校(廃校)になってしまうこともあり、地域に『瀬谷西レガシー』として何かを残したいという想いでの活動だそうです。

    今後はSDGsに対する関心もきっと高まっていくでしょうし、学生たちの将来のためにもなって地球のためにもなる活動ですよね。


    ■最後に

    今回はeスポーツとスポGOMIを融合させた『eスポGOMI』について書きました。

    海洋保全のためには、1人1人の意識を変えていくことが何より大事。
    その基となる教育もすごく大事だと思うので、こういった取り組みで環境教育のきっかけを作るのは、かなり有効ですよね。

    自分も手伝えることがあるかもしれないですし、近所でやってるイベントを探して見に行ってみるところから始めましょうかね。



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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は、スポーツとごみ拾いを掛け合わせた『スポGOMI』と『UNIQLO(ユニクロ)』のコラボについてです。

    ■この記事のまとめ
    ・『スポGOMI』は、社会奉仕活動(主にごみ拾い)とスポーツを掛け合わせた競技。
    ・日本各地で『スポGOMI』のイベントが開催されており、子どもの環境意識の育成などに貢献している。
    ・『UNIQLO(ユニクロ)』は世界を代表するファストファッションブランド。
    ・「身近な街のごみを減らすことは、世界の海洋ごみを減らすことに繋がる」として、日本中の『UNIQLO』の店舗が『スポGOMI』とコラボしてイベントを開催している。

    ・『UNIQLO』は2021年にも京都と香川の2か所で『スポGOMI』のイベントを開催し、2022年は計11か所での開催を予定している。



    環境保全・海洋保全のためのスポGOMIとユニクロの取り組み
    出典:UNIQLO公式HPより

    ■スポーツ×ごみ拾い=『スポGOMI』!達成感や悔しさをごみ拾いで味わえる

    今回の記事で取り上げるのは、スポーツとごみ拾いを融合させた競技である『スポGOMI』です。

    実は2009年に『日本イベント大賞』社会貢献部門大賞を受賞している競技で、それ以降テレビで紹介されることも多い競技とのこと。

    そこそこ歴史ある競技みたいですが、僕は今回環境汚染・海洋汚染対策について調べる中で初めて存在を知りました笑

    ルールはシンプルで、「時間内にどれだけの量のごみを拾えるか」を競います。
    日本各地でボランティア活動の一環として行われているらしいので、実は知らない間に『スポGOMI』に参加している人達とすれ違ったこともあるかもしれません。

    スポーツの要素を取り入れることで、ごみ拾いを「退屈な義務」から「楽しい体験」に昇華していて、特に子どもが積極的に取り組みやすいナイスな取り組みですよね。

     


    ■『UNIQLO(ユニクロ)』は2021年は2か所、2022年は11か所で『スポGOMI』イベントを開催

    そんな『スポGOMI』と日本各地でコラボしているのが、世界的ファストファッションブランド『UNIQLO(ユニクロ)』です。

    アパレル業界はその製造工程上、海洋汚染への影響が大きい業界と言えます。
    だからこそ『UNIQLO』は「身近な街のごみを減らすことは、世界の海洋ごみを減らすことに繋がる」として、『スポGOMI』と積極的にコラボレーションしているとのこと。

    昨年2021年は京都と香川の2か所で開催し、今年2022年は日本全国11か所で『スポGOMI×ユニクロ』のコラボイベントを開催するそうです。

    参加者全員にリサイクル素材で作った『UNIQLO』のユニフォームをプレゼントされ、上位入賞者には更に別の『UNIQLO』商品の景品も。

    しかもこの景品もリサイクル素材を使ったものにするこだわりは流石ですね。

    更に7月21日に『UNIQLO 浅草店』で開催される『スポGOMI×ユニクロ』のコラボイベントには、プロ車いすテニスプレーヤー国枝慎吾選手がゲストに来られるとのこと!

    参加も無料だそうですし、夏休みの最初のイベントとして取り組むのもアリだと思うので、お近くの方は是非申し込んでみてはいかがでしょうか。
    応募方法
    下記の「スポGOMI×UNIQLO」公式サイトよりご応募ください。
    - 公式サイト:https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/society/youth/school/spogomi/
    - 応募期間:2022年5月19日(木)から順次募集開始。 ※定員に達し次第締め切り。
    - 定員:各回100名(1チーム3名以下)
    ※お子様(推奨年齢5歳以上)から大人までどなたでも参加できます。
    ※12歳以下の場合は、18歳以上の方1名以上がチームメンバーに含まれるようにしてください。
    出典:UNIQLOプレスリリースより


    ■最後に

    今回はスポーツとごみ拾いの融合である『スポGOMI』と世界的ファッションブランド『UNIQLO(ユニクロ)』のコラボについて書きました。

    こういった海洋保全に繋がる取り組みがどんどん広がっているのは嬉しいことですね。

    『スポGOMI』は本当にいろんなところで開催されているみたいなので、また別の記事でも書いてみようと思います。

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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は日本企業である『ネクアス』が発表した、透明性の高い海洋生分解性プラスチック『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』についてです。

    ■この記事のまとめ
    ・『ネクアス』は東京と福井に拠点を置く、プラスチック製造メーカー。
    ・『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』は、土壌での分解と海洋での分解の両方の性質を持つ酢酸セルロースを主成分とした新素材バイオマスプラスチック。
    ・『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』は従来の生分解性プラスチックと比べても透明性や加工性が高く、化石由来のプラスチックの代替として期待されている。


    海洋汚染対策の海洋生分解性プラスチックのイメージ


    ■土壌でも海洋でも分解される『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』

    今回取り上げるのは、日本企業『ネクアス』が発表した生分解性プラスチック『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』です。

    『ネクアス』は東京都と福井県を拠点とするプラスチック原料や製品のメーカーで、独自の製造技術で生分解性プラスチックを作っています。

    今回発表された『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』は、なんと土壌でも海洋でも分解される性質があるとのこと。

    生分解性プラスチックについての誤解の記事でも書きましたが、生分解性プラスチックはその種類ごとに「分解されやすい環境・温湿度」などが違います。

    しかし土の中でも水の中でも分解されやすい『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』なら分解される条件が整いやすいため、かなり使える幅が広いですね。

    ■透明性と加工性の高さから、化石由来のプラスチックからの置き換えが可能な幅が広い

    『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』は、土壌・海洋の両方で分解されるだけじゃなく、透明性とリサイクル性が高いことも特徴です。

    生分解性プラスチックはその性質や加工性が課題とされて来ましたが、『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』は従来の生分解性プラスチックと比べてかなり高い透明性を誇るため、これまで使われてきた石油由来プラスチックの代わりに化粧品や生活雑貨の容器の原料とすることも出来るとのこと。

    加工性もかなり高く、プラスチック製品の製造方法である押出成形、インフレーション成形、射出成形、ブロー成形、シート成形など多様な製造方法に対応出来る性質があり、優秀な素材と言えます。

    今後も更に色んなバリエーションの素材が出て来て、石油由来のプラスチックを使わないといけない場面はどんどん縮小されるかもしれませんね。



    ■最後に

    今回は日本のプラスチック製造メーカーの『ネクアス』が発表した『NEQAS® OCEAN(ネクアス オーシャン)』について取り上げました。

    生分解性プラスチックの研究がどんどん進んで、石油由来のプラスチックと変わらないレベルで使える素材もどしどし出て来ていますね。

    この調子で言及が進めば、海洋汚染問題・環境汚染問題が解決に向かう日も近いかもしれませんね。

    今後も期待しながら注目していきます。

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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は、日本を代表する芸能事務所である『avex(エイベックス)』と、静岡県でプラスチックリサイクル等を行う企業『中部日本プラスチック』が開催した海洋デブリ(ごみ)とアートのイベント『MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New Soil”』についてです。

    ■この記事のまとめ
    ・『MEET YOUR ART』は『avex(エイベックス)』が運営する、アートを専門としたメディア。
    ・『MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New Soil”』は『avex(エイベックス)』と
    『中部日本プラスチック』が開催した。
    ・『MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New Soil”』のテーマは、アートを軸に音楽、食、ファッションなどを再接続すること。2022年はそれに加えて“New Soil”(新しい土壌)というテーマで、「自然と人との再接続」まで解釈を広げて、環境保全・海洋保全へと目を向けるきっかけを作った。



    ■『avex(エイベックス)』と『中部日本プラスチック』が開催したアートイベント『MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New Soil”』

    今回取り上げる『MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New Soil”』は、『avex(エイベックス)』が運営するアート専門メディア『MEET YOUR ART』が開催したもの。

    『中部日本プラスチック』とコラボレートしたことで海洋デブリ(海のごみ)を素材としたパブリックアートの展示も大々的に行われました。

    アート作品を手掛けたのは、藤元明さんや藤崎了一さんら、これまでも活躍してきたアーティストの方々で、色んな賞を取ったりしている方ばかりだそうです。

    ちなみに開催期間は今年2022年の5月13 日(金)から5 月15日(日) までで、開催した場所は恵比寿ガーデンプレイスです。

    恵比寿ガーデンプレイスと言えば、個人的にはドラマ『花より男子』の劇中で牧野つくしと道明寺司が初めての待ち合わせをした場所として印象に残っています笑

    ちなみにちなみに、続編の『花のち晴れ』内でも、まったく同じセリフで待ち合わせの約束をしていたそうですので、ドラマファンの方は一度は訪れたことがあるかも。



    恵比寿ガーデンプレイスは僕自身も行ったことがありますが、かなり広い敷地を誇ります。
    その全域を使ったアートイベントは、日本全国を見てもかなりの規模なんじゃないでしょうか。

    ■森山未來さんのトークイベントを始めとした盛りだくさんのイベントで「自然と人との再接続」を考える

    『MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New Soil”』ではアートの展示以外にも自然を考えた食の店舗やアップサイクルを始めとしたエシカルファッションの店舗など幅広い出店がありました。

    トークイベントやライブイベントも行われ、トークでは『MEET YOUR ART』でMCを務めている森山未來さんがお話されていたり、ライブイベントでは米津玄師さんとのコラボ『打上花火』で有名なDaoko(ダヲコ)さんが出演されるなど、本当に色んな形でアートと人と自然を再接続するイベントだったみたいです。

    ここまで色んな形でアートと自然を取り上げたイベントってなかなか無いので、今後もぜひ続けてほしいですね。


    ■最後に

    今回はavex(エイベックス)』が運営するアート専門メディア『MEET YOUR ART』が『中部日本プラスチック』とコラボレートして開催したイベント『MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 “New Soil”』について書きました。
    このイベントは東京開催ということで遠かったですが、近くでこういった催しがあった際には、自分でも足を運んでみようと思います。

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    今回は『名古屋タカシマヤ』が海洋汚染対策として地元企業『sobolon(ソボロン)』と学生と取り組んだ、プラスチックごみを使ったアクセサリー作りについてです。

    ■この記事のまとめ
    ・髙島屋は日本各地で商業施設・デパート等を展開する大手企業。
    ・2022年5月に行われたSDGs催事 『やさしい暮らしと彩るコモノたち』の一環として、地元企業である『sobolon(ソボロン)』と『愛知淑徳大学』の学生とともに海辺のごみ拾いを実施。
    ・『sobolon(ソボロン)』は「可愛いで地球を守る!」が合言葉 の岐阜・多治見市発のブランド。
    ・ごみを基にバイヤーと学生が作成し『sobolon(ソボロン)』が監修したアクセサリーを、SDGs催事 『やさしい暮らしと彩るコモノたち』にて販売した。


    海洋汚染対策としてのプラごみアクセサリーのイメージ



    ■『名古屋タカシマヤ』で海洋プラスチックごみを使ったアクセサリーを販売

    名古屋タカシマヤでは2022年5月にSDGs催事 『やさしい暮らしと彩るコモノたち』を実施しました。

    この催事では最新のSDGs関連商品を取り扱い、より身近にSDGsを感じられるようにするのが目的。

    実際に色々な商品を取り扱っていたのですが、その中でもひと際注目されていたのが、プラスチックを使ったアクセサリーです。

    このアクセサリーは実は、愛知からほど近い岐阜県多治見市の企業『sobolon(ソボロン)』と、『愛知淑徳大学』の学生の協力によって作られました。



    ■『sobolon(ソボロン)』と『愛知淑徳大学』も協力してごみ拾い・アクセサリー作成を実施

    『sobolon(ソボロン)』は「可愛いで地球を守る」が合言葉のハンドメイドジュエリーブランドで、2020年に幼馴染4人で立ち上げたそうです。

    毎月のごみ拾いやオンラインごみ拾いイベントを開催するなど、環境保全・海洋保全に取り組んでいます。

    そんなsobolon(ソボロン)に『愛知淑徳大学』の学生がインターンで参加していたことで、今回のコラボが実現しました。

    愛知淑徳大学や名古屋タカシマヤのバイヤー達が実際に海でごみを拾い、その中から使えそうなごみを選別、洗浄、乾燥し、アクセサリーの材料にしたそうです。

    実際のアクセサリーデザインも学生たちが考え、プロであるsobolon(ソボロン)が監修することでクオリティを担保。

    アクセサリーの写真を見ても、プラスチックごみから作ったとは思えないほどハイクオリティでオシャレなデザインで驚きでした。

    今後も全国各地の大学と色んな取り組みをするみたいなので、近くでやっているときには行ってみようと思います。
    海洋保全の一貫でプラスチックごみから作られたアクセサリー
    出典:sobolon公式ページより





    ■最後に

    今回は名古屋タカシマヤのSDGs催事 『やさしい暮らしと彩るコモノたち』の一環である、プラスチックごみを使ったアクセサリーの販売について書きました。

    ごみに価値を見出していくのがリサイクルの原点だと思うので、今後も世界各地でごみを基にしていろんな商品が作れると良いですよね!


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    今回は、6月8日の『世界海洋デー』で絡めて昨年行われた『サンリオ』の取り組みと、今年『サンリオ』が国連と協同開発したSDGsグッズについてです。

    ■この記事のまとめ
    ・6月8日は国連が定めた『世界海洋デー』。
    ・『サンリオ』は『ハローキティ』等のキャラクターグッズを世界的に販売する日本企業。
    ・実は『サンリオ』は環境保全活動に積極的。
    ・昨年2021年の『世界海洋デー』にはSDGsへ貢献する取り組みとして「ハローキティによる『JAMSTEC』へのインタビュー」をYouTubeで配信。
    ・今年2022年の3月には国連と協同でSDGグッズのデザインにも取り組んでいる。
    ・今後も『サンリオ』のSDGs関連キャンペーンや海洋保全活動に注目していく。



    サンリオが世界海洋デーに実施したキャンペーンの画像
    出典:PRタイムスより


    ■6月8日は世界海洋デー!今年のテーマは「Revitalization (リバイタリゼーション:復活、復興)」

    6月8日は国連が定めた『世界海洋デー』です。

    毎年この日に合わせて、海洋汚染対策や環境保全にまつわる取り組みが、世界中で行われます。

    2022年のテーマは「Revitalization (リバイタリゼーション:復活、復興)」で、もう既にダメージを受けている海の回復に焦点が当たっています。

    昨今の情勢から、Uber Eats(ウーバーイーツ)を始めとした宅配サービスでのプラスチック容器のごみの量が増えていることも、このテーマの背景にあるようです。

    今年に限らず、日本の企業も世界海洋デーには様々な取り組みを行っていますが、今回はその中でも海洋保全に積極的な世界的企業『サンリオ』の取り組みについて書きます。

    ■2021年の世界海洋デーにハローキティのYouTubeチャンネルで『JAMSTEC』へのインタビューを配信

    サンリオは日本のキャラクター産業を代表する世界的企業ですが、実は海洋汚染対策にも積極的です。

    昨年2021年の世界海洋デーにはサンリオの運営するYouTubeチャンネル『HELLO KITTY CHANNEL(ハローキティチャンネル)』で、海洋汚染対策に関連した動画を配信しました。

    動画の内容は、サンリオの代名詞とも言えるキャラクター・ハローキティが海洋科学技術の研究機関「JAMSTEC」にインタビューするというもの。

    海洋保全に関連する知識をかわいい映像で学べるので、子どものみならず大人にもおすすめの動画です。




    ■サンリオは国連と協同デザインしてSDGs関連グッズも販売

    サンリオの海洋保全の取り組みは他にもあり、今年2022年には国連と協同デザインしたSDGs関連グッズも発売しています。

    グッズのラインナップはトートバッグやクリアファイルなどの普段使いやすいグッズばかりで、素材はリサイカブル素材(リサイクル可能な素材)やオーガニックコットン、再生素材(不要なものをリサイクルした素材)を採用するこだわりよう。

    ハローキティは2019年からは国連との共同プロジェクトとして「#HelloGlobalGoals」を実施していることもあり、今後の活動にも注目したいですね。


    ■最後に

    今回は日本のキャラクター産業を代表する企業であるサンリオについて書きました。

    こういった企業が海洋保全関連の教育に力を入れてくれると、子どもと話すネタにもなってありがたいですよね。

    環境保全系の教育に力を入れている企業は他にもけっこうあると思うので、気にしてみようと思います。


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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は、海洋汚染対策に関連した国際デーである『世界環境デー(環境の日 World Environment Day)』と、それにちなんだイベントについて取り上げていきます。

    ■この記事のまとめ
    ・毎年6月5日は、世界規模の環境問題に取り組むために国連が定めた『世界環境デー(環境の日 World Environment Day)』。

    ・日本でも法律で制定されており、さらに6月を『環境月間』として、色々なイベントが開催される。

    ・東京・青山で開催されている『“名画になった”海 展』は『「プラスチックゴミの量が魚の量を超える」と言われている2050年の海を巨匠が描いたらどうなるか』や『マイクロプラスチックが舞うスノードーム「MicroplasticGlobe(スノードームになった未来の海)」』などのユニークなテーマを通して海洋プラスチックごみの問題への意識を高める試み。

    ・フェムテック(テクノロジーで女性を助ける)企業である『インテグロ』は、『Integro Eco-Friendly Period Month(インテグロ エコフレンドリー ピリオド マンス)』というキャンペーンを実施。『ごみを拾う:ビーチクリーンに参加しよう』と『ごみを出さない:エコな生理ケアをはじめよう』という2つのテーマで、女性のライフスタイルへのサポートと海や自然を守る活動の両方に取り組むイベントを開催している。


    海洋保全と関連する、世界環境デーのイメージ

    ■毎年6月5日は『世界環境デー(環境の日 World Environment Day)』。日本では環境月間である6月にイベントが多数開催。

    国連が世界規模の環境問題に取り組むために1972年の国連人間環境会議(ストックホルム会議)を記念して定めたのが、国際デーである『世界環境デー(World Environment Day)』です。

    ちなみに2022年のテーマは『「Only One Earth」“かけがえのない地球”』とのこと。

    実はこの『世界環境デー(World Environment Day)』を定めることを提案したのは日本で、日本の法律でも6月5日は『環境の日』として定められていて、更に6月を『環境月間』として、自然環境のほどについて考えるきっかけとなるようにイベント等の開催を促しています。

    実際に様々な企業や団体が主催したイベントが日本各地で既に行われています。

    そこで今回はそんな中から、個人的に気になったイベントとして『“名画になった”海 展』と『Integro Eco-Friendly Period Month(インテグロ エコフレンドリー ピリオド マンス)』をご紹介します。


    ■このままごみが増えていくとどんな海になるのかをイメージさせるテーマの東京・青山のイベント『“名画になった”海 展』

    まず取り上げるのは東京・青山で開催されている『“名画になった”海 展』です。

    会場となっているのは『ITOCHU SDGs STUDIO』という大手商社『伊藤忠商事』が運営している施設で、『伊藤忠商事』SDGsの達成に注力していることがわかりますね。

    この『“名画になった”海 展』では、海洋プラスチックごみで溢れた海をイメージ出来るように、海を描いた過去の名画をAIを使ってアレンジしています。

    もし葛飾北斎やゴッホが描いた海が、海洋プラスチックごみに溢れていたらこうなる、といった形です。
    海の美しさを守ることの重要性を認識して、海洋プラスチックごみの解決に向けて行動するきっかけを作るのが目的だと思います。

    海洋プラスチックごみ問題が深刻化した海を葛飾北斎が描いたら
    出典:ロボスタより


    海洋プラスチック問題が深刻な海をゴッホが描いたら
    出典:ロボスタより

    他にも、マイクロプラスチックが漂う海を生きる海洋生物をイメージしやすいように、スノードームを使って表現した『マイクロプラスチックが舞うスノードーム「MicroplasticGlobe(スノードームになった未来の海)」』の展示もあるとのこと。

    入場料は無料らしいので、関東圏の方は気軽に行ってみてはいかがでしょうか。
    むしろ誰か僕の代わりに行って、感想を教えてください笑


    ■概要
    主催:株式会社 横浜八景島
    期間:2022年5月31日(火)~2022年7月18日(月・祝)
    会場:ITOCHU SDGs STUDIO
    (東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F)
    開催時間:11:00~18:00
    休館日:毎週月曜日、月曜日が休日の場合、翌営業日が休館
    料金:入館料無料



    ■フェムテック企業『インテグロ』の女性と海を大切にしようという取り組み『Integro Eco-Friendly Period Month(インテグロ エコフレンドリー ピリオド マンス)』

    次に紹介するのは、女性の健康問題の解決にテクノロジーで取り組むフェムテック企業『インテグロ』の『Integro Eco-Friendly Period Month(インテグロ・エコフレンドリー・ピリオド・マンス)』という取り組みです。

    この取り組みでは『ごみを拾う:ビーチクリーンに参加しよう』と『ごみを出さない:エコな生理ケアをはじめよう』という2つのテーマを掲げています。

    『ごみを拾う:ビーチクリーンに参加しよう』は神奈川で開催されている一般的なごみ拾いイベントなのですが、『ごみを出さない:エコな生理ケアをはじめよう』というテーマはかなり珍しくて、おもしろい試みです。

    実は月経カップや吸水ショーツは、洗って繰り返し使うことで、長くて10年も継続して使うことが出来るらしく、その間はごみを出さずに済むそうです。

    もちろん、使い捨てのほうが良いって意見もありそうですが、試しに使ってみようって方もいるかも?
    『ごみを出さない:エコな生理ケアをはじめよう』では、月経カップや吸水ショーツを通常の最大20%オフで販売することで、初めてエコな生理用品を使う方の後押しをしています。

    環境問題に絡めたセールというのは珍しいものではありませんが、フェムテック企業のこういった視点での取り組みは珍しいと思うので、一度興味本位で覗いてみてはいかがでしょうか。


    ■期間
    2022年5月30日(月)20時00分〜2022年6月30日(木)23時59分まで

    ■対象商品
    ・月経カップ「エヴァカップ」「スーパージェニー」「ディーバカップ」
    ・月経カップ洗浄剤「ディーバウォッシュ」
    ・吸水ショーツ「エヴァウェア」「エヴァウェアコットン」
    ・サニタリーショーツ「ステインフリー」

    ■販売サイト


    ■最後に

    今回は『世界環境デー(環境の日 World Environment Day)』と、関連するイベントについて書きました。
    これから海でのレジャーも活発になっていく季節なので、今のうちに子供と一緒にこういったイベントやキャンペーンに参加しておいて、夏本番に海に行った際には自然を守る意識を一緒に育むのも良いかもしれないですね。

    他にもおもしろそうなイベント等があったらまた取り上げようと思います。


    トップページ海洋保全 海洋汚染対策

    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は『株式会社キラックス』が海洋保全のために取り組む、海洋生分解性プラスチックのレジ袋について取り上げていきます。


    ■この記事のまとめ
    ・生分解性プラスチックは、自然の中で微生物などによって速やかに分解される、従来の化石由来原料で作られたプラスチックの代わりとして研究されている素材のこと。
    ・生分解性プラスチックの中でも、海洋汚染対策・海洋プラスチック問題対策のためには、海洋で分解される生分解性プラスチック=海洋生分解性プラスチックが有効。
    ・2021年に大分県中津市のスーパーで、海洋生分解性プラスチックで作ったレジ袋が日本で初めて導入された。
    ・海洋生分解性プラスチックのレジ袋を製造したのが『株式会社キラックス』で、今後全国に普及していけば、海洋プラスチック問題対策の大きな前進に繋がる。



    海洋保全のための海洋分解性プラスチックのレジ袋のイメージ画像


    ■生分解性プラスチックの中でも海洋汚染対策に有効な、海洋生分解性プラスチック

    先日の記事でも取り上げた通り、環境汚染対策として生分解性プラスチックが注目を集めています。

    生分解性プラスチックとは、従来の化石由来原料で作られたプラスチックの代替として期待されている素材のことです。

    これまでのプラスチックが長期間自然に還らずに海等に残ってしまっていたのに対して、生分解性プラスチックは自然の中で微生物や細菌、バクテリア等によって速やかに分解されて自然に還るため、ごみとして投棄されたとしても、自然環境への影響を抑えられると考えられています。

    しかし、生分解性プラスチックの記事でも触れた通り、生分解性プラスチックにもいくつかの種類があり、それぞれの分解されやすい環境や条件があるため、海洋で分解されにくい種類もあります。

    そんな中、海洋で分解されやすいプラスチック=海洋生分解性プラスチックで作られたレジ袋が2021年に日本で初めてスーパーに導入されたということで話題になっています。



    ■海洋生分解性プラスチックのレジ袋が2021年に日本で初めてスーパーに導入され、今後の普及が期待される

    日本で初めて海洋生分解性プラスチックのレジ袋が導入されたのは大分県中津市にあるスーパーで、2021年4月から導入されました。

    海洋生分解性プラスチックの重要性は2005年の愛・地球博以降、話題には上っていましたが、なかなか実用化に至らなかった経緯があります。

    このレジ袋を製造したのは『株式会社キラックス』という企業で、使われた素材はBioPBS™(バイオPBS)と呼ばれる樹脂です。
    原料としてはトウモロコシ等の植物由来の原料が使われ、海洋での分解具合を調べる実験では、なんと1年間で90%分解されたとのこと。

    このPBS(ポリブチレンサクシネート)という素材は耐熱性に優れているようなので、今後も多方面で使われれば、レジ袋を海洋生物が誤飲する事故等の減少が期待できますね。

    今後の課題としては製造コストが高いことと、分解されやすいという性質から長期保存しにくいという点があるとのこと。

    保存性については生分解性プラスチックが分解されるタイミングをコントロールする研究が進んでいるようなので、どんどん進化して普及していくのが楽しみです!

    ■最後に

    今回は『株式会社キラックス』が取り組む、海洋生分解性プラスチックのレジ袋について取り上げました。
    日本全国のスーパーでこのレジ袋が普及していけば、海洋プラスチック問題・海洋汚染問題の改善への大きな一歩になりそうですね。

    今後も期待してニュースを追いかけていきますし、スーパーで見かけたら多少高くてもこのレジ袋を選ぼうと思います。

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