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海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

今回は、海洋汚染対策・環境汚染対策に取り組む企業として、ヴィーガンレザーの活用を初めとした地球に優しい素材の活用大手アパレルブランド『H&M(エイチアンドエム)』が5月12日に発売した『Innovation Stories(イノベーション・ストーリーズ)』の第5弾『Cherish Waste Story Collection(チェリッシュ・ウェイスト・ストーリー・コレクション)』について取り上げていきます。


■この記事のまとめ
・『H&M(エイチアンドエム)』はサステナビリティのための取り組みとして『Innovation Stories(イノベーション・ストーリーズ)』というキャンペーンを実施している。
・『Innovation Stories(イノベーション・ストーリーズ)』の第5弾『Cherish Waste Story Collection(チェリッシュ・ウェイスト・ストーリー・コレクション)』では植物性素材100%のヴィーガンレザーを使用するなど、素材やデザインを通して自然を大切にすることを訴えかけている。
・不要になった場合でも服を捨てるのではなく譲ることを想定し、メッセージを書き込めるラベルを裏地に用意することで、リユースを促している。


海洋保全のための取り組みとしてのヴィーガンレザーのイメージ画像



■『H&M(エイチアンドエム)』が100%植物由来のヴィーガンレザーやリサイクル素材のみでコレクションを展開

世界を代表するファストファッションブランド『H&M(エイチアンドエム)』は、革新的な素材や技術・製造工程にスポットを当てた『Innovation Stories(イノベーション・ストーリーズ)』というキャンペーンを2021年から展開しています。

その第5弾である『Cherish Waste Story Collection(チェリッシュ・ウェイスト・ストーリー・コレクション)』では、特に環境保全・海洋保全を考えた素材を採用しているようです。

コレクション内容としては、植物性の繊維や油等を使うことで石油由来の素材を一切排除したヴィーガンレザー『MIRUM®』や、ごみとして捨てられるはずだった廃棄プラスチックから作った繊維、空気と温室効果ガス内の炭素を海洋微生物を用いて変化させた生分解性プラスチック『AIRCARBON』等、自然に配慮した素材を採用しつつ、目を引くデザインの服が並んでいます。




■素材やデザインで環境保全・海洋保全を訴えるだけでなく、リユースを促す仕組みも用意

そんな『H&M(エイチアンドエム)』のキャンペーン『Cherish Waste Story Collection(チェリッシュ・ウェイスト・ストーリー・コレクション)』で、個人的に良いなと思ったのが、服の裏地に仕込まれたメッセージ用のラベルです。

洗濯用のタグのようについたこのラベルは、購入した人が服を着なくなっても捨てることなく、誰かに譲ることを促すための仕組みとのこと。

服をリサイクル素材で作ることも海洋保全には勿論効果的ですが、リユース(再利用)を促すこういった取り組みが、何だか人の繋がりを表現している気がして印象的でした。



■最後に

今回は世界的ファストファッションブランド『H&M(エイチアンドエム)』のキャンペーン『Innovation Stories(イノベーション・ストーリーズ)』第5弾である『Cherish Waste Story Collection(チェリッシュ・ウェイスト・ストーリー・コレクション)』について取り上げました。

アパレル業界、特にファストファッションの業界は、服を製造する際に多くの水を必要としたり、服の買い替えで資源を多く使うなど、まだまだ環境汚染・海洋汚染への影響が大きい分野です。

だからこそ、今後もアパレルメーカーの取り組みには、より一層注目していこうと思いますし、個人的にも、自分の服のリサイクルに積極的に取り組んでいきます。

まずは新品の服だけじゃなく、メルカリやセカンドストリートで中古の服を選択肢に入れるところから始めましょうかね。