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海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

今回も、海洋汚染の原因について書いていきます。

2回目は『マイクロプラスチックがどういった問題に繋がるか』についてです。

■この記事のまとめ
・マイクロプラスチックは自然に還らず、長期的に海に残る
・船舶の航行の邪魔になったり、景観を損ねるなども問題
・プラスチック製品の時点で有害物質を添加されることも多い
・工業廃水などの化学物質を吸着することもある
・食物連鎖の中で海洋生物や人に食べられ、悪影響を与えている
・有害物質の運び手にもなってしまい、放射性物質を運んでしまうケースもある

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プラスチックゴミは海に長期的に残り、船舶の航行や景観に関わる問題の原因となる

前回の記事でも書きましたが、プラスチックはたとえ極小サイズとなっても、数百年に渡ってその形をある程度維持してしまいます。

このプラスチックの耐久性により、大量のプラスチックゴミが海を漂っている現状です。

大量のプラスチックゴミは、船舶が航行する邪魔になったり、海の景観を損ねたりといった問題に繋がります。

特に船舶の航行では、ゴミとの衝突や混入は、重大な事故に繋がりかねません。

プラスチックは有害物質を含み、更には有害物質の運び手にもなる

プラスチック製品は、プラスチックゴミとして海を漂う中で工業廃水などの化学物質を吸着してしまうこともあります。

そしてプラスチックゴミは、マイクロプラスチックを食べた生物を、より大きな生物が食べることで、食物連鎖の中にも入り込んでいるとのこと。

人間が食べる魚がプラスチックを食べているケースもあり、有害物質が人体に蓄積されることが何らかの悪影響に繋がる可能性も。

他にも、プラスチックゴミが吸着した有害物質を、遠洋まで運んでいくケースもあります。
放射性物質を吸着したプラスチックゴミが遠くのエリアまで運ばれ、健康被害が懸念されている地域もあるようです。

最後に

今回はマイクロプラスチックゴミが引き起こす問題の具体的な内容について書きました。


次回はプラスチックゴミとマイクロプラスチックの問題への対策としてどんなモノがあるのかを書いていきます。