トップページ海洋保全 海洋汚染対策

海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

今回も、海洋汚染対策に取り組む企業・団体について書いていきます。

取り上げるのは、前回紹介した『adidas(アディダス)』とも協業する団体『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)』です。

■この記事のまとめ
・『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)』とは、深刻な海洋汚染の解決のために様々な企業や団体の団結を目指すNGO団体。
・『AIR』(「Avoid」、「Intercept」、「Redesign」)というキーワードを掲げて活動している
・『adidas(アディダス)』と協業し、モルディブで拾ったごみや不要になった漁網を使ったコラボ商品などを開発
・『MoMA Design Store (モマ デザインストア )』とコラボしたトートバッグも話題になった


sub12-4
出典:@DIMEより
■『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)』の掲げるキーワード『AIR』とは



『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)は、「プラスチックごみによる汚染などの海洋危機」を解決するために、企業やブランド、人々が団結することを目指すNGO団体です。

「変革のための力は消費者の手にあり、消費者の考え方を変える力はクリエイターの手にある」という考えに基づき、さまざまなクリエイターや企業などと協力して、海の美しさと脆弱性についての発信を行っています。

そんな『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)』が掲げるのが『AIR』というキーワードです。

これは『Avoid(プラスチックの利用を避ける)』、『Intercept(プラスチックごみが出るのを遮る、止める)』、『Redesign(プラスチックを資源として再利用する)』の頭文字をとっています。

この考えのうち、特に『Redesign(プラスチックを資源として再利用する)』の形で、様々なクリエイターやアーティストともコラボレーションをしています。

その代表例が『adidas(アディダス)』や『MoMA Design Store (モマ デザインストア )』とのコラボレーションです。


■モルディブで拾ったごみを使った『adidas(アディダス)』とのコラボレーションや『MoMA Design Store (モマ デザインストア )』とのコラボレーションが話題



『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)』は、自然環境の保護のため、プラスチックごみの回収活動も積極的に行っています。

その一環として行った、モルディブでの活動で回収したプラスチック製漁網等のごみは、スニーカーの製造を始めとする『adidas(アディダス)』とのコラボレーションで使われました。

モルディブと言えば、世界的に人気の旅行先です。
先日の記事で取り上げたブログを書かれている戸川みゆきさんも何度も行っているみたいですね。

僕も一度は行ってみたいと思っています。

世界一と言われるほど綺麗な海だそうなので、こういった環境保全活動で更に綺麗になるのはありがたいです。




他にも、斬新なデザインから雑貨なども人気の『MoMA Design Store (モマ デザインストア )』とのコラボレーションも話題になりました。

『MoMA』とはニューヨーク近代美術館のことで、その収蔵作品のクリエイターが携わる商品を取り扱うのが『MoMA Design Store (モマ デザインストア )』です。

近代美術のクリエイターが携わっていることもあり、これまで見たことのないデザインを提供することで人気を得ています。

そのコラボレーションで製造されたバッグもかなりオシャレで、ファッションのアクセントに出来る個性を持つデザインです。

このバッグは1つあたり約5本の廃ペットボトルを原料としていて、更に1枚購入されるごとに9kgの海洋プラスチックを回収できる費用が賄われるとのこと。

こういった形で消費者の行動を促す『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)』については、今後も積極的に追いかけていこうと思います。

■最後に

今回は、海洋汚染・海洋プラスチック対策に取り組む『Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)』について書きました。

次回は、今回も登場した『adidas(アディダス)』の海洋プラスチック対策について書いていきます。