海洋保全や海洋汚染の現状・対策についての備忘録

自分の勉強と備忘録を兼ねて、海洋汚染・海洋汚染に関してのブログを始めることにした、関西圏で暮らす32歳です。 プラスチック製品メーカー様をお客様にしていて、海外とのやり取りをしているため、英語が得意です。 自分の関わるプラスチックの業界が海洋汚染に大きく影響していることを知って、更には自分の大好きな海鮮や日本酒にも影響があるらしいと聞いてブログを立ち上げました。 基本的に海洋保全や海洋汚染の現状、対策、企業や個人の活動について調べて書いていきます。

    海洋保全や海洋汚染の現状について学び、対策についても勉強するブログです。プラスチックごみがもたらす影響などの話題が多いかも。

    2022年02月

    トップページ海洋保全 海洋汚染対策

    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は、プラスチックのリサイクル方式の一つ、ケミカルリサイクルについて書いていきます。


    ■この記事のまとめ
    ・海洋汚染の原因としてプラスチックごみ・マイクロプラスチックごみが問題となっている。
    ・海洋保全のためにプラスチックごみを減らす施策がいくつも試されており、リサイクルはその代表的な例。
    ・プラスチックのリサイクルにはケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルの3種類の方式がある。
    ・ケミカルリサイクルでは、化学的手法でプラスチックを分解することで、原料として再利用出来るようにする
    ・ケミカルリサイクルでのプラスチックのリサイクルは、幅広い用途に使える可能性がある一方で添加物の処理技術とコストが課題




    海洋保全・海洋汚染対策



    ■海洋汚染の原因であるマイクロプラスチック対策としてのリサイクル

    このブログでも繰り返しお話していますが、海洋汚染の大きな原因の一つとしてプラスチックごみとマイクロプラスチックごみの問題があります。

    プラスチックごみが海へ流れた際、素材の耐久性が仇となって長い間海にごみが残ってしまい、自然への悪影響があるという問題です。
    詳しくはこちらの記事でも書いています。

    そんな問題を解決する方策として、排出されるプラスチックごみの量を減らすリサイクルを推進する動きが、行政・民間を問わず活発です。

    ■ごみを分解することで原料として使いやすくするケミカルリサイクル

    プラスチックのリサイクルは、ケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルの3つに分類されています。

    今回はこの中から、ケミカルリサイクルについて主に書いていきます。
    それぞれのリサイクルの特徴としては簡単に言うと

    ・ケミカルリサイクル:プラスチックごみを化学的に分解して、原料として製品を作る
    ・マテリアルリサイクル:プラスチックごみを、そのまま素材として製品を作る
    ・サーマルリサイクル:プラスチックごみを燃焼して、燃料として活用する

    と言った感じです。

    マテリアルリサイクルについてはこちらの記事でも書いているので、ぜひご覧になってください。

    ■幅広い用途に使える可能性がある一方、技術面とコストが課題

    3つのリサイクルの中でも、ケミカルリサイクルはプラスチックごみを化学的に分解して活用することから、幅広い用途に活用できるという大きなメリットがあります。

    マテリアルリサイクルの記事ではごみの分別について書きましたが、ケミカルリサイクルではマテリアルリサイクルと比べると、分別されていないごみも処理しやすいのもメリットの一つです。

    リサイクルの過程でごみを分解して分離しやすい形にするため、分別されていないごみにも対応しやすいとのこと。

    ただ、まだまだ技術面に課題があり、コストも高いというデメリットもあります。

    特にプラスチックごみに含まれる添加剤を除去する技術については、まだまだ発展途上な部分も多いです。
    また、マテリアルリサイクルと比べると、分解という過程を経るため、エネルギー消費などが増えるのもデメリットの一つです。

    将来的にはどんなプラスチックごみも、分解して原料に出来る日が来て、プラスチックごみのリサイクル率が100%になる日も来るかも?

    そんな未来を楽しみに待ちたいですね。



    海洋保全・海洋汚染対策

    ■最後に

    今回はケミカルリサイクルについて書いていきました。
    将来的にはどんなプラスチックごみも全て対応出来るようになる日が来るかも知れませんが、今はまだまだ発展途上。
    ケミカルリサイクルの技術の発展を待つより、しっかり自分の家から出るごみの分別をして、マテリアルリサイクルしやすいごみにするように気をつけていきます。

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    海洋汚染の現状や、海洋保全のための施策について、自分の勉強と備忘録も兼ねて発信していく本ブログ。

    今回は、海洋汚染対策とは切っても切り離せない関係にある海洋プラスチック対策の一つであるマテリアルリサイクルについてと、マテリアルリサイクルのために日常で出来る活動としてゴミの分別について書いていきます。

    ■この記事のまとめ
    ・ネット上の海洋汚染対策の情報は海洋プラスチック問題の対策が大半を占めるほど両者は関係が深い。
    ・リサイクルには大きく3種類あり、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルに分類される。
    ・マテリアルリサイクルは廃棄プラスチックを原材料として再利用するリサイクル。
    ・マテリアルリサイクルのためにはゴミの分別が重要。
    ・ゴミの分別の中でもペットボトルの分別が重要で、キャップだけでなくフィルムもボトル本体と分ける必要がある。


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    ■ネット上では、ほぼ海洋汚染対策=海洋プラスチックごみ対策

    最近忙しくてなかなか更新が出来ていなかったのですが、やっぱりブログを始めたからか日常生活でも海洋保全に関わることに目が行きがちです。

    ただ、ネットで海洋保全・海洋汚染について調べてみると、ほとんどが海洋プラスチック問題への対策について書かれたページばかり。

    基本的には海洋保全のための取り組みとして一個人や一企業で出来ることとしては海洋プラスチック対策がもっとも現実的で効果的なのかもしれません。

    今後のこのブログでも主に海洋プラスチック問題に対する企業や個人の取り組みについて取り上げると思うので、よろしくお願いします。


    ■リサイクルにはマテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルの3種類がある

    海洋プラスチック対策として、もっとも代表的なのがリサイクルです。このリサイクルですが、実は3種類に分類されるということをご存知でしょうか?

    リサイクルは
    ・マテリアルリサイクル:プラスチックごみを、そのまま素材として製品を作る
    ・ケミカルリサイクル:プラスチックごみを化学的に分解して、原料として製品を作る
    ・サーマルリサイクル:プラスチックごみを燃焼して、燃料として活用する
    の3つに分類されます。

    そして、この中でもプラスチックごみをそのまま原料とするためにエネルギー消費量が少ないマテリアルリサイクルが、最も自然環境への負荷が小さいと言われています。

    ということで今回はマテリアルリサイクルについて書いていきます。


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    ■マテリアルリサイクルにはペットボトルのキャップとフィルムを別で捨てるくらいの分別が大事

    マテリアルリサイクルというのは、廃棄プラスチックをそのまま原料として再利用するリサイクルのこと。

    このリサイクル方法では、ゴミの分別が大変重要。
    理由は、ゴミを素材ごとで分けることで、スムーズに原料として使えるようにするためです。

    「ちゃんとペットボトルのキャップは外して、ゴミの分別をやってるよ」という方も多いと思いますが、マテリアルリサイクルのための分別を考えた場合、実はボトルに巻き付いたフィルムまで剥がす必要があります。

    ペットボトルの本体とフィルムとでは使われているプラスチック素材の割合が違う場合が多く、更には印刷されたインクなどの不純物も多く混じってしまうため、フィルムは外して分別することが重要だそうです。

    ちなみに、ペットボトルの中でもくしゃくしゃに出来るくらい薄い素材のものもありますが、こういったボトルこそフィルムを外して分別するのが大事です。
    機械的にフィルムとボトルを分別する場合、風で吹き飛ばして重さの違いを利用して選り分けるそうですが、薄いボトルの場合は軽いためフィルムと分別するのが大変だと聞いたことがあります。

    こういった細かいところに気を使って、小さなことから海を綺麗にするお手伝いをしていきたいですね。




    ■最後に

    今回はマテリアルリサイクルとペットボトルの分別について書きました。
    こういった日常生活で出来ることについても今後は積極的に取り上げていきます。

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